2025/10/24

肥満でも幸せ?それでも知っておきたい“肥満のリスク”と正しい向き合い方

「肥満=悪」「痩せる=正義」

 

そんな価値観にモヤっとしたこと、ありませんか?

 

 

トレーナーとして私が思うのは

 

“痩せているかどうかよりも、健康であるかどうか”が本質。

 

だから「痩せたら人生が変わる!」なんて安易な言葉は使いません。

 

 

ただし———

 

肥満にはリスクがあるという現実も、きちんと知っておいてほしいのです。

 

 

今回は「肥満による身体への影響」と

 

「健康的な向き合い方」についてお伝えします。

 

 

 

 

 

肥満=悪ではない。でも“リスク”は確かにある

 

肥満でも幸せに暮らしている人はたくさんいます。

 

それは本当に素晴らしいことです。

 

 

ただし、医学的にみると肥満状態では

 

体の中で慢性的な炎症が起こっていることがわかっています。

 

脂肪細胞から分泌される「アディポサイトカイン」という物質の中には

 

炎症を引き起こす悪玉(※悪玉アディポサイトカイン)もあります。

 

 

この状態が長く続くと、少しずつ体のバランスが崩れていきます。

 

 

肥満が引き起こす主な疾病リスク

 

脂肪細胞から分泌されるホルモンや物質が、体の色んなところに影響します。

 

代表的なものを見てみましょう。

 

◆ 糖尿病

● レジスチンやTNF-αという物質が増える

● インスリンの効きが悪くなり、血糖値が下がりにくくなる

● 日本人はもともとインスリン分泌量が少ないため
太っていなくても糖尿病になりやすいのが特徴

 

◆ 高血圧

● アンジオテンシノーゲンが多く分泌される

● 血管が収縮し、血圧が上昇

 

◆ 動脈硬化

● IL-6やPAI-1などの分泌が増え、血管内で慢性的な炎症が起こる

● 血栓ができやすくなり、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まる

 

 

遺伝的要因も含めて“自分の体”と向き合う

 

肥満のリスクは、生活習慣だけではなく遺伝的要素も関係しています。

 

 

「家族に糖尿病や高血圧の人が多い」場合は

 

少し意識して早めに生活を整えることが大切。

 

 

大切なのは、誰かの価値観に合わせることではなく

 

“自分の体をどう守るか”を自分で選ぶことです。

 

ガリガリになる必要も、ムキムキになる必要もない

 

理想の体型は人それぞれ。

 

重要なのは「見た目」ではなく「中身(内臓・代謝)」の健康です。

 

 

だからこそ、極端なダイエットや過度なトレーニングは必要ありません。

 

● 栄養バランスのとれた食事

● 1日30分の軽い運動

● 睡眠とストレスケア

 

この3つを整えるだけでも、体は驚くほど変わります。

 

まとめ

 

痩せることが目的ではなく

 

健康で自分らしく生きるために体と向き合うことが大切。

 

 

「肥満のリスクを知ること=自分を責めること」ではありません。

 

正しく知って、正しく選ぶ。

 

その積み重ねが、あなたの未来の健康を守ります。

 

 

サイドバーインスタ サイドバーライン サイドバーMap